校長ブログ

三宮の再開発、始動

2021.05.18 トレンド情報
5月18

 今、神戸の三宮中心部では、再開発プロジェクトが進められています。JR三ノ宮駅南東には文化ホールや西日本最大級のバスターミナルを備えた複合ビルが建設され、市役所の一部にはホテルやビジネス拠点が併設される予定だとか。長坂泰之氏(流通科学大学准教授)は、三宮と元町、そしてハーバーランドが互いに連携強化を図りながら魅力を高めていく必要があると述べられています。

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 市は、中心部を再び活性化させることを目途に、企業、研究機関、大学関係者らの交流拠点として「アンカー神戸」を立ち上げました。そして、スタートアップや医療産業都市に進出する企業の成長や異業種連携を推進するだけでなく、起業を志す学生や社会人、交流を求める経営者を対象にしたイベントやセミナーも開催していくようです。

 先月、開業した「神戸三宮阪急ビル」は高さ120メートル、地上29階地下3階建ての複合高層ビルであり、高層階にホテル「レムプラス神戸三宮」、中層階にオフィス、低層階と地下部分には商業施設「EKIZO(エキゾ)神戸三宮」が入居しています。また、エキゾ神戸三宮内にあるスーパー「阪急オアシス」は飲食店起業の支援拠点となっています。

 近隣の観光地との連携も進められています。新しいビルの開業を機に、有馬と相互送客によって集客増加が見込まれます。三宮に隣接する元町エリアでは交通の要所で便利な三宮に対し、これまで以上に違いを明確にする取り組みを模索しているとのこと。三宮駅周辺では、阪急阪神東宝グループのエイチ・ツー・オーリテイリングが2017年にそごう神戸店を買収、2019年から神戸阪急として営業するなど、スクラップ&ビルドが進められています。

 これまでの課題として、乗り換え動線のわかりにくさ、駅から周辺のまちへのつながり、広場など人のための空間の少なさ、経済を先導する機能集積の不十分さ、駅前広場の交通結節機能、玄関口にふさわしい特色ある景観、建築物老朽化、小規模建物密集などが指摘されてきました。市は「都心・三宮再整備 KOBE VISION」における「まちづくり5つの方針」として、「笑顔で歩く:歩くことが楽しく巡りたくなるまちへ」「気持ちよく動ける:誰にでもわかりやすい交通結節点へ」「誘う魅力が溢れる:いつ来てもときめく出会いと発見を」「海・山、神戸らしさを感じる:人を惹きつけ心に残るまちへ」「支え、まもり育て、発信する:地域がまちを成長させる」を掲げています。

 まちの発展は学校の発展にもつながります。本校もグローバル化、DX化に対応する「明るく、楽しい女子校」に進化させていきたいと思います。