校長ブログ

本校の英語教育①-ネイティブとのコラボレーション

2021.06.02 学校生活
6月2日

 4技能のバランスのとれたコミュニケーション・ツールとしての英語教育は、中高教育現場では必須アイテム。学習指導要領に記載されている通りです。

 本校では、5名のネイティブが日本人の先生方と協働して、TTはじめ様々な場面で生徒が"英語を使える"環境づくりを実現させてくれています。そのうち2名の先生は学年担任として、高1、高2学年に配属され、グローバル時代にふさわしい実践を試みてくれています。

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 昨年、作ってくださったEnglish Roomや教室からは生徒たちの楽しそうな笑い声が聞こえてきます。ありがたいことです。

 国際教育学会の西村和雄会長(京都大学名誉教授、日本学士院会員、神戸大学特命教授)は、かつて日本人の英語力が向上しない理由として、ヨーロッパの言語は、英語と同じ印欧語族のラテン語、もしくはゲルマン語派であり、話者はその語源から使用場面や文脈に適切な語彙を選択できるものの、日本人にとっての英語は外国語であり、言語による思考も異なるため、幼児が言語を覚えるように英語をマスターすることは不可能であると述べられています。また、大学入試問題については難易度が高すぎることを指摘し、今後のあり方として、小学校低学年で英会話を教え、中学校から読み書き中心に戻すバランスのとれた英語教育の必要性について言及されています。現在、小学校では英語が教科化され、中高ではこれまで以上に4技能を意識した指導が標榜されており、まさにご指摘の点が具現化されています。

 海外に目をやると、中国の教科書はオール・イングリッシュで単語量も多く、授業は英語、Writing 演習が充実し、小中高一貫の英語教育が進められています。一方、韓国の教科書は論理的思考力に重点を置き、分量も多く、4技能をバランスよく「生徒によって理解度が異なる」という前提で指導を展開、幼稚園から英語教育を導入しています。

 かつての日本の英語教育は、大学入試を突破することに精力を傾け、圧倒的な勉強量と「文法訳読式」と呼ばれる解法による入試対策がごく一般的な光景でした。結果、リーダビリティーの難易度が高い英文素材を読み解き、"得点する術"を身につけ、"難関"と言われる大学に合格した生徒が社会に出てから"得意なはずの英語"で苦労するという陳腐な現象が生じています。しかし、今やICTの活用などを通じ、個別最適学習(アダプティブ・ラーニング)が求められる時代。本校においても新設されたグローバル探究推進部を軸に「使える英語」「大学受験に通用する英語」のみならず、グローバル教育につなげていきます。