校長ブログ

生徒たちの努力:基本的生活習慣の確立、先生方の努力:授業力の向上

2021.06.15 カリキュラム・マネジメント
6月15日

 本校の教育活動においても、基本的生活習慣として、「あ(挨拶)・じ(時間)・み(身だしなみ)・そ(掃除)」を大切にしています。

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 挨拶で言えば、毎朝、生徒指導部や事務局の教職員の方々が正門に立ち、登校する生徒に挨拶してくださっています。私も可能な限り、参加させていただき、生徒たちの顔を見るのを楽しみにしています。大きな声で元気よく言葉を返してくれる生徒の表情を見れば、学校満足度がわかります。職員朝礼は簡潔にし、担任の先生方にはなるべく早く教室に行っていただくよう配慮、生徒一人ひとりの表情を見ながら、声かけやコミュニケーションとしてのアイ・コンタクトを行い、適切なクラス運営に向けて調整しながら、1日をスタートさせるようお願いしています。

 ちなみに、挨拶の語源は、「一挨一拶(いちあいいちさつ)」という禅宗の問答に由来したもので、「心を開いて相手に近づく」という意味だそうです。挨拶がコミュニケーションの基本であることは言うまでもありませんが、そのファースト・ステップが"自分から率先して挨拶を!"です。

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 本校では、授業のスキル・アップに向けて、今年から教員が各自の授業を録画し、振り返り、個別の目標、学年・教科・分掌の目標に対応できているか、また、生徒個々の学力向上に資する展開になっているか確認する取り組みを始めました。同時に、考査分析会や模試分析会を開催し、到達度の共有、課題抽出と対策を講じつつ、相互授業参観(公開授業)も実施、「開かれた学校」創りに取り組んで参ります。

 教員が生徒や保護者にとって信頼を寄せられる存在であるためには、"学び続ける"姿勢を持つことが大切。教師の仕事と言えば、授業、担任、クラブ、分掌...と多岐にわたり、校外における研修・研究の機会が限られているため、日々の教育実践を通して"学び"を進め、力量開発をデザインしていくOJTon the job training)が通例となっています。日本の多忙な教師の「働き方」についてもカリキュラム・マネジメントの中で校務の効率化に努めて参ります。(欧米のteacherはあくまでも"教科を教える人"であり、スペシャリストのようなニュアンスが強いのですが、日本の場合は、ありとあらゆることに対応できるジェネラリスト的要素が強いと見る方が現実的かもしれません)

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 授業の始まりには「学習の目標」を書いていただき、生徒が毎時間を振り返り、学んだことが今後の社会生活にどのように活かしていくのか考える一助としました。教科を学ぶ意義、その考え方が社会生活のこのような場面で活かすことかできるのか実感できるような授業デザインを進めていきたいと思います。4月当初、先生方には「教師にとって授業がすべて!」を前提とした上で、授業で学んだことが何に繋がっているか、意識するのとしないのでは定着度や応用力が大きく変わってくることを念頭に置いた指導をお願いしています。「山手ルネサンス」プロジェクトは着実に動き始めているのです!