校長ブログ

定期考査分析会

2021.06.01 カリキュラム・マネジメント
6月1日

 今年から「定期考査分析会」を実施しています。目的は定期考査の誤答分析を行い、担任が生徒にフィードバックしやすい仕組みを作り、アダプティブ・ラーニング(個別最適学習)に直結させるためです。また、教員にとっては授業力アップが期待できます。
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 分析会実施の手順は、教員が授業のビデオ撮りを行い、振り返りによる気づき(Awareness)を促すことからスタート。自己採点後、分析表に考査範囲・平均点・リフレクションを記入するのと同時に、次の考査に向けたアドバイスシートを入力するといった要領です。分析会では、教科主任がまとめを発表してくれました。

 本校では、授業力アップの先導役を進路指導部にお願いしました。模試分析会は、職場にいて研修するOJTOn the Job Training)に相当しますが、職場を離れて研修するOff-JTOff the Job Training)とうまく組み合わせ、相乗効果が生み出せるようなシステムにしていきたいと思います。熱心な先生方の前向きな取り組むがカリキュラム・マネジメントを軌道に乗せてくれているのです。

 日本の教員は、教科指導や生徒指導に加えて、生徒の心に寄り添うカウンセリング・マインド、チーム学校の一員として同僚と協働するマネジメント・マインド、保護者との対話をより生産的に導くコンフリクト・マネジメント、生徒の危機管理に関するリスク・マネジメント、さらにはキャリア教育、人権教育、特別支援教育、ICT教育、環境教育といったアプローチができる力量が求められ、生徒にとって必要なことは何でもやらなければなりません。教師は、ハードな仕事ですが、子供の成長をお手伝いできる"やりがり"のある仕事であることもまた事実なのです。