校長ブログ

2学期終業式

2021.12.25 学校生活
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 24日、2学期終業式を行いました。

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 おはようございます。本日は2学期の終業式です。2学期の大テーマと小テーマを確認していきましょう。有限実行できたどうかか確認しつつ、3学期に備えてください。

 まずは大テーマの確認からです。中学は「興味・関心の対象を見つけ、何ができるようになるか」「どのように学ぶかを探究する姿勢を養うと同時に、自らの能力を最大限に伸ばす努力をする」、高校は「"なりたい自分"になるための目標を明確にしつつ、学びのスタイルを確立し、思考力・判断力・表現力を伸ばす。同時に、物事の本質を見極め、正解は1つでないことに気づき、最適解を導くことによって豊かな人生を切り拓くたくましさを身につける」でした。リフレクションをお願いします。

 学年テーマとして中1は「1人1人の個性を認め、その力を伸ばし、クラスで団結して行事を楽しむ集団性の育成。学園祭等、初めての行事への積極的挑戦」、中2は「自分に厳しく、他人に優しくできる自立心の育成。職業選択についての探究」、中3は「自分の将来を見据えての高校のコース選択とその実現のためのPDCA。学園祭等での中学内のリーダーシップ」でした。キーワードをまとめると中1は「クラスの団結と行事への積極的挑戦」、中2は「自立と未来の自分」、中3は「高校進学準備と中学最高学年としてのリーダーシップです。達成できたことは自分自身を褒め、自分にエールを送ってください。できなかったことがあれば、なぜそうだったのかを考え、改善に向けて努力してください。

 学年テーマとして高1は「① 生活習慣・学習習慣の見直しを図ることで、自身を律し、物事を判断しながら自らを方向づけていく。② 家庭学習の習慣化と学習時間の増加および学習内容の質を向上させる。さらに、計画的な学習と目標設定による学習スタイルの確立を行う。③ 校則の遵守・集団の中で責任ある言動を心がけさせながら、自身の役割を自覚し、他者と協働できる生徒を育てる。」です。

 高1は、成績変動の大きい時期。伸びない生徒は、多くの場合、学習習慣が定着していません。一方、学力が向上した生徒は、振り返りと対策が定着しています。特徴として、自分で調べる、難しいことも諦めずにやり通す、なぜ間違えたかを自問自答する等々が挙げられます。冬休み中には、定期考査と模試を解き直してください。満点を取る、二度と間違えない、人に説明できるという3条件が必須です。来るべき大学入試への対応としては、すべての教科で習うことを大切にして、教科横断的に物事を考えることを習慣づけることです。実社会では、文理出身者が相互補完しながら仕事を進める文理融合スタイルが増加しています。自ら問いを立て、探究し続ける姿勢が思考力・表現力につながり、やがて人生の岐路に立ったとき、世界を新しい視点で見つめ、解決に向けて行動する判断力になることを忘れないでください。

 高2は、「① 職業に興味・関心を持たせ、そこから大学の研究を深めることによって進路の探究を行う。② 基本的生活習慣を定着させ、学校生活全般を充実したものにする。③ 5教科の学力伸長のためにPDCAサイクルを定着させる。」でした。冬休み中の勉強では、伸ばすべき教科の分野は何で、そのためにはどのような勉強をすればよいか等、例えば、次回の模試では3教科総合A判定まであと30点、英語はあと10点、そのためには評論文の速度力が必要といった具体的指標を設定してください。大学進学に向けて、3学期以降の学習計画と建学の精神の一つである自学自習が学力向上の成否を左右することは言うまでもありません。現状の学力に甘んじることなく、将来を展望しつつ、個々の可能性を最大限に引き出す努力をお願いします。

 高3は、「① 受験に対する不安を力に変え、合格イメージをしっかりと持たせる。さらに、合格までの逆算をして取り組める将来設計力、意思決定力を育む。② 各自の第一志望にこだわって取り組んでいく。そのために、1学期からのPDCAサイクルを意識させ、各考査のリフレクションシートで確認していく。」でした。全教職員が "チーム山手"となってバックアップしていきますからいつでも声をかけてください。

 大学入学共通テストは、授業の延長線上です。例年、学校の教科書から100%、国公立の個別学力試験や私大でも6080%出題されています。この時期は、頻出事項の積み残しを解消するために、過去問や模試の解き直し、解説を熟読、出題傾向を確認しておいてください。大学入学共通テストのように、科目の合計点が明暗を分ける場合、失点を最小限に抑えるために、ケアレスミスの原因を探り、問題集で演習を重ねること。そして、出題形式、問題の難易やマーク方式に慣れ、時間内で解答する術を身につけることです。個人差はあるものの、短期間で効果が出そうだと思う科目に集中することも一法です。試験当日を想定して時間割通りに演習、自己採点するなど、本番さながらのシュミレーションをお願いします。

 私大も含めて受験先については、チャレンジ、実力相応、セーフティネットに分けて受験することをお忘れなく。国公立大学受験者は最後まで諦めずの頑張ってください。繰り返しになりますが、受験とは、生きる目的は何かということに向かい合い、夢や志を育む絶好の機会です。大学進学は、通過点に過ぎません。夢や志を追い求めることこそが努力するための原動力になることを忘れないでください。時代がいかに変わろうとも平和で豊かな社会を持続させるには物事の本質を見極める力、人に寄り添って真摯に意見を汲み取り、納得解、最適解を導く力が不可欠です。自己研鑽を積んでください。