校長ブログ

高大連携

2022.01.04 大学進学研究
1月4日

 最近、入学前の学びの支援に取り組む大学が増えてきています。出張講義をしたり、アサーティブ入試のような面談をしたりすることで進路選択のミスマッチを減らし、高校生が各自の興味・関心に応じて専攻分野を選択するだけでなく、入学後の大学での研究の準備とも言えるものです。

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 島根大学は今年から総合型選抜として、高校生が試験前から入学後まで一貫して考えさせる「へるん入試」をスタート。「へるん」とは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の呼び名です。この入試は、出願前に任意の個別面談があり、そこでは高校生が自の体験や興味・関心を話題にします。そして、教員がそこから生徒の好奇心を引き出し、大学で探究したいテーマを探し出すといった取り組みです。学習意欲が強い生徒ほど学問を深める可能性が高いわけですが、入学前には「ぷれ大学」と称して在学生と交流したり、リポートを課したりして、大学へのスムーズな入学を促し、入学後は指定の入門ゼミに参加するというユニークなものとなっています。

 関西国際大学はアサーティブ入試を導入しています。選考方法は、思考力・判断力・表現力・主体性・多様性・協働性を評価するグループディスカッション(30分、1グループ 56人)、基礎学力適性検査(60分、2教科)、学ぶ意欲と知的好奇心等を評価する個別面接(20分程度)という形式。合格後、大学のドリル達成率100%を課し、期日までに達成しない場合は、学修支援チューターが支援をしてくれます。本校との高大連携教育も加速し、アサーティブ面談、出張講義、「図書館ツアー」などを実施しています。次年度以降も新企画を実践していく予定です。

 京都大学では、高校で短期出前授業である「京都大学スーパーレッスン」を行っています。同大は、以前から出張授業をしていましたが、授業期間を月に4回程度に拡大し、実施校を増やしています。講師は大学院生やポストドクターで、授業テーマは理系・文系問わず、多様なものになっています。来年から高校では学習指導要領の改訂でカリキュラムが編成され、「総合的な探究の時間」が必須になります。探究は自ら課題を見つけて探究し、最適解を求める大学の学びのあり方と一致することからも需要が増えると見込まれています。 

 新制度のもとで誕生した専門職大学でも高校ので実践的な学びのニーズを評価し、大学がノウハウを提供する連携を進めています。例えば、情報経営イノベーション専門職大学は、千葉県の高校と高大連携協定を結び、出張授業に加え、大学講義への参加の他、意欲のある生徒には個別指導もする取り組みをしています。