校長ブログ

小学校での学び

2022.02.14 トレンド情報
2月14

 2020年度から新学習指導要領になり、学びのあり方が変わろうとしています。 今回は小学生の保護者との会話からです。

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Mさん:小学校でも学びが変わると聞いているのですがどのような目的があるのですか?

校長:変化スピードが激しいグローバル社会の中で、子どもたちが生きていくために必要な力は、一つの正解に早くたどりつける力ではなく、自らが課題を発見し、多様な価値観の人たちと共に、最適解を見いだし、行動する力です。今年から始まる新学習指導要領をベースにした学校教育ではそうした力を育成することを目的にしています。

Mさん:なるほど。子供が主体的に学ぶことに重きを置くということですね。

校長:もう少し具体的に言うと、思考力・判断力・表現力の育成に向けて、授業の中では「なぜ〜なの?」「どうしたら〜ができるかな?」といった「問い」を立て、その解決に向けて "探求" していくような展開が増えるでしょう。授業のやり方も先生が黒板を使って説明する一斉授業に数人のグループで意見を出し合い、最適解を導き出していくようなスタイルが加わっていくことになります。

Mさん:面白そうですね。私の時代では考えられないような取り組みです。

校長:児童が主体的に考え、周囲の仲間との対話を通して考えを深められるような授業にすることで、思考力・判断力・表現力を高めていくことをねらいとしているのです。

Mさん:小学校での勉強が変わるとは聞いていましたが、だいたい理解できました。

校長:よかったです。ある調査によると、得意・苦手科目の両極にあるのが算数のようなのでその対策も必要ですよ。

参考]小学生の保護者へのアンケート(小学館集英社プロダクション)によると、算数は得意・苦手科目のいずれも上位にあり、二極化傾向。また、基礎学力を活用する力として思考力・判断力・表現力が重視されることを知っている保護者は約5割、内容まで理解している保護者は2割未満とのこと。

Mさん:はい。ところで、新しく導入されたプログラミング教育ってどのようなものですか?

校長:「〜したい」というようなある目的に対しての手順を試行錯誤しながら成し遂げることをプログラミング的思考と言います。小学校では段階に応じてこのような思考法を学び、複雑な課題解決の手順を考え、コンピューターを活用しながら解決できる力を身につけていくのです。

Mさん:英語も正規の教科として扱われているんですね。

校長:34年生では課外活動として週1回、身近な会話などに慣れ親しみ、56年生で教科化されました。教科化されたのですから成績もつきますが、中学校のような授業ではなく、英語への興味・関心を高めていくことに力点が置かれています。

Mさん:小さなときから子供と一緒に先を見据え、そこから逆算してスケジュールを立て、一緒に成長していこうと親子で話し合っています。また、やる気を上げるために、具体的な目標を決め、達成できたら家族で旅行したりしています。場合によってはリビングでの勉強もOK とし、一番頑張れそうな環境づくりに徹しています。

校長:環境づくりとスモールステップによる目標設定と励まし、そして褒め言葉は子供にとって最高の"ご褒美"であり、成長の源になりますね。

Mさん:ありがとうございました。