校長ブログ

学年末考査スタート

2022.02.28 学校生活
2月28

 全学年で学年末考査が行われています。

DSC09273.JPG  DSC09275.JPG

DSC09276.JPG  DSC09277.JPG

DSC09278.JPG  DSC09280.JPG

 コロナ禍では、対面授業とオンライン授業の併用がごくありふれた光景になりました。オンライン授業は、従来の対面授業とは一線を画しており、教育のデジタル化の第一歩であるのと同時に、"新しい生活様式"に対応した時代の要請にマッチしています。本校では、対面授業と同期型オンライン授業を組み合わせた上で、非同期型オンライン学習としてのEdTech教材を活用して自己調整学習の確立をめざしています。

 今回の危難を契機に、それぞれのパートが役割を明確にした上で、「オール山手」でラーニング・アナリティクスのタスクフォースを特設、学習管理システム(LMS)の再構築を進めています。

 生徒は、自己調整学習校長ブログ2021.8.7において、学習履歴によって振り返りを行い、学び方を変えたり、学習プランを練り直したりすることができます。教員は、生徒の学習行動変容を検証、指導法の改善や教材改良、シラバスを見直すのと同時に、アダプティブ・ラーニング(個別最適化学習)に役立て 、"学びの選択"につなげることができるなど、その意義は大きいものです。 

 大学入試の多様化も進んでいますが、アドミッション・ポリシーが求める生徒をセレクトする際の客観的な学習履歴データとして利用できる環境が整えば、より公平で合理的な選抜が行えます。企業の採用も同様であり、エントリーシートを通じた情報と短時間の面接で見極めるより、学習履歴から得られる情報を基に選抜する方が効率的です。

 コロナ禍で海外の大学でも教育データの収集が始まっています。データ活用については学生のプライバシー保護の配慮が不可欠となりますが、次代の教育施策を精査する上でもパラダイム・シフトとなる可能性があるのもまた事実。オンライン授業における教育データを残し、長期休校が子供に与えた影響を検証するための歴史的資料として活用できれば、再び大規模な災禍に見舞われたときの教育政策のエビデンスとなります。国は小中学校のデジタル基盤を整備するGIGAスクール構想を前倒ししましたが、プライバシーを厳重に守りつつ、それを活かせる制度を作れるかどうかが今後の教育のあり方を左右することになりそうです。