校長ブログ

新コース立ち上げ特集⑦ーAPプログラム

2022.03.28 グローバル教育
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 グローバル選抜探究コース(Gコース)では、国内の大学のみならず、海外の大学への進学を可能にするするために、APプログラム (Advanced Placement) を活用することも視野に入れています。

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 APプログラムは、SATで知られる米国の非営利団体であるカレッジボード (College Board) が運営しており、IB(国際バカロレア)と同様、学習に強い意欲を示す生徒を対象とした教育プログラムとして、世界的に認知されています。近年、その採用は増加の一途をたどり、高大接続に相当するものとして高く評価されています。

 AIプログラムには38のコースがあり、その中にはAP Japanese Language and Cultureという日本語と日本の文化 に関するものもあります。プログラムのメリットは、アドミッション(大学入学判定)に有利になること、大学の単位として認定され、卒業単位に組み込めることなどが挙げられます。

 基本的にAPプログラムは、大学進学のために科目を選んで受験するものであり、日本でこの制度を利用しているのはアメリカ式のカリキュラムを採用しているインターナショナルスクールが大半です。しかし、近年、注目を集め、数は少ないものの、導入する学校も出てきているのが実態です。成績は5段階で評価され、通常、4以上で大学の教養学部の単位として認められます。  

 APは、興味・関心のある得意科目を高校段階で大学レベルまで学び、大学の一般教養に相当する科目を高校で習熟するところがポイント。つまり、大学の一般教養の科目を先取りして高校で習得することと考えるとわかりやすいかもしれません。

 米国では、日本の大学入学共通テストにあたるものがSATと呼ばれる学力テスト。米国の高校では、同じ科目でもいくつかのレベルに分けて授業を実施し、到達度によってクラス分けがなされ、APクラスに所属する生徒だけがそのテストを受験することができます。SATは高得点が取れるまで、何回も受験し直すことができ、提出したいテスト結果だけを選んで大学に提出し、合否判定してもらうこともできます。

 一方、APは科目ごとの試験であり、大学で学びたい分野が決まっている場合、科目を指定されることもあります。そのため得意とするAPテストを受験しておき、4以上のスコアを修めておくことが肝要となります。ちなみに、APテストは科目数が多く、2週間にわたり実施され、時間は午前は8時から、午後は12時から開始されます。本校では、生徒一人ひとりの夢の実現に向けて、あらゆる可能性を追求していきたいと思います。