校長ブログ

分散コンピューティング

2022.03.25 トレンド情報
3月25

 個人や企業がパソコンの力を結集させて膨大な計算をこなす「分散コンピューティング」が新型コロナウイルスの新薬開発で注目されています。

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 アメリカの大学が中心となって進められているウイルス構造を解析するこのプロジェクトには日本の企業も参加しています。台数は100万台を超え、その計算力はアメリカで最速のIBMスパコンの12倍にあたる毎秒240京回に達しているそうです。

 プロジェクトの挑戦は、ウイルスが人の細胞に侵入する際のタンパク質の構造の解析。それが明らかになれば、治療薬開発のスピードアップが期待できます。セントルイス・ワシントン大(米)のグレッグ・ボーマン博士が、参加者を募ったところ、高性能パソコンを持つユーザーが手を上げ、100万台以上の端末がウイルスの解析に取り組むことになったそうです。企業支援も加速。アメリカでは高性能パソコンを有する半導体企業や仮装通過業界がユーザーに呼びかけ、顧客層拡大につなげているとのこと。日本企業も顧客の利用が集中しない時間帯に計算能力を提供するなど、自社サーバーの一部を提供し、貢献しています。

 課題となるのは、ハッキングなどのセキュリティー。個人で参加すると電気代もかかります。多くの電力を消費するとの指摘もあります。しかし、参加者が増加する背景には、コロナ禍に対する危機感があるからに他なりません。治療薬が開発されて感染が収束すれば、次は地球温暖化対策などに発展していくことが想定されています。

[参考]データサイエンスに必須となるプログラミング・スキルの必要性がクローズアップされています。海外では「コンピューター・サイエンス」(米)、「コンピューティング」(英)という教科の中にプログラミングという項目を設定し、全体像を把握させてからスキルを指導していく手順。つまり、情報という分野やインターネットの仕組みを理解し、価値を見出し、既存の技術と組み合わせて、社会に貢献できるようになることを学習の前提としています。