校長ブログ

今ありて

2022.03.09 学校生活
3月9日

 18日、コロナ禍の中、感染対策を講じつつ、第94回選抜高校野球大会開会式が行われます。その中で、本校生が大会歌「今ありて」を合唱する様子が、1分間ではあるものの、甲子園球場のオーロラビジョンに映し出されることになりました。高校野球を通じてたくましく成長されている球児たちにエールを送らせていただきます。

「今ありて」は、阿久悠氏が作詞、シンガー・ソングライターの谷村新司氏によって作曲され、1993年に発表されました。選抜高等学校野球大会の2曲目の大会歌である『陽は舞いおどる甲子園』(1934)に続くものであり、1993年の第65回記念大会に開会式の入場行進曲として使われました。

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「今ありて」は、長い間、市販されることはなく、大会の時期になると毎日新聞社から発売される通販用CDに収録されるものだけでした。しかし、2008、谷村新司氏のシングルとして市販用CDが発売され、アルバム「リクエストライヴ・アルバム~The ゲネプロ~音帰し」に収録されました。同年の第80回の開会式直前のメモリアルイベントでは谷村氏がスペシャルゲストとして出演、歌唱されています。 

 本校は、昭和30年からずっと大会歌のコーラスを担当、「今ありて」は1993年から毎年、歌わせていただいてきましたが、コロナ禍でその機会が中断されました。例年ならば、高1と高2が週1回のコーラスの時間で練習し、本番に備えます。今年もそのつもりで準備していましたが、合唱中止が決定され、甲子園に行くことができなくなりました。「今ありて」は本校生徒にとって、校歌に次いで思い入れのある曲です。合唱は単なる発表の場ではなく、コーラスを通じて自分たちを表現し、他人とのつながりを大切にすることを学ぶ教育の場でもあります。1分間という限られた時間ではありますが、是非、お聴き願いたく思います。

新しい季節(とき)のはじめに  
新しい人が集いて
頬(ほほ)そめる胸のたかぶり
声高(こわだか)な夢の語らい
ああ 甲子園 草の芽 萌え立ち
駆け巡る風は
青春の息吹か
今ありて 未来も扉を開く
今ありて 時代も連なり始める

踏みしめる土の饒舌(じょうぜつ)
幾万の人の想い出 
情熱は過ぎてロマンに
花ふぶく春に負けじと 
ああ 甲子園 緑の山脈(やまなみ)
たなびける雲は
追いかける希望か
今ありて 未来も 扉を開く
今ありて 時代も連なり始める

ああ 甲子園 緑の山脈(やまなみ)
たなびける雲は
追いかける希望か
今ありて 未来も 扉を開く
今ありて 時代も連なり始める
今ありて 時代も連なり始める