校長ブログ

教育DX

2022.05.21 EdTech教育
5月21日

 近年、様々な分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が使われるようになり、教育の分野にも浸透してきています。今回は、教育関連企業からのインタビューの一部です。

DSC00070.JPG

M氏:最近、学力保障に向けての教育DXという言葉を耳にすることが増えてきたように思うのですが...

校長:DX とは、スウェーデンの大学教授であるエリック・ストルターマン氏によって提唱されたものですが、総務省の『令和元年版情報通信白書』(2019)によれば、「ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化」させることです。そこに教育という言葉を加えるとICT を活用した教育システムの一体的変革とも言えますね。

M氏:なるほど。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、休校措置がとられました。これはどの教育機関でも同じです。この危難を契機に、より一層、 ICT 活用に目が向けられるようになりましたが、その運用と効果については一長一短があります。 ICT はあくまでも手段ということを忘れてはならないと痛感しました。

校長:その通りです。今やデジタル時代ですから学びの保障に向けて ICT を活用した教育手法を取り入れることは自明ですが、よりエビデンスある活用方法が求められていくでしょうね。

M氏:学びの保障に向けてのエビデンスですか...

校長:はい。多くの研究成果を見ると、ICT活用による授業と対面授業を比べた場合、その効果は同程度、もしくは前者が後者をやや上回ると言われているものの、より効果が高いのは前者と後者を組み合わせたハイブリッド型であり、さらに効果が高いのが学習者の到達度に応じて対応できる個別最適型であることが指摘されています。つまり、代替関係でなく、相互補完関係を保持することが大切ということですね。

M氏:おっしゃっる意味がよくわかります。教師の役割も変わってきますね。校長先生がいつも言われる"ティーチャーからファシリテーターへ" につながると思います。御校では、そのツールとして、Qureousをはじめ、 ICT教材を積極的に取り入れられていると聞くのですが...

校長:ええ。学校文化が変容する中、 ICT教材を活用して教育活動のあり方をデザインしていくという発想が大切だと思います。つまり、自己調整学習の習慣化ですね。基本線は、「1人1台」と高速ネットワーク環境の下、 ICT教材は生徒個々の到達度に応じて、個別最適化学習(アダプティブ・ラーニング)を提供すること、これは教育界全体の共通項となります。そして、前提になるのが徹底したカリキュラム・マネジメントの下、教科スタッフが授業展開モデルを再構築、日々、創意工夫を凝らしていくことです。

M氏:御校の取り組みを見ていればよくわかります。個別最適化学習に向けてのカリキュラム・マネジメントの先進的な取り組みを期待していますし、是非、モデルとなる成果を発表してほしいと思います。