校長ブログ

With/After コロナ世代の取り組み

2022.07.01 トレンド情報
7月1

 小学生・未就学児の保護者を対象にした「オンラインでの学び」に関するアンケート調査(math channel)によると、全国一斉の休校後のオンライン学習の利用率は8割以上だそうです。保護者が求めるものとして最も多かったのが「学校で得られるはずの学習以外の学び、知的好奇心を深めるもの」であり、これは全体の約7割にあたります。教科としてのニーズは、1位:算数(71%)、2位:英語(58%)、3位:理科(57%)となっています。

スクリーンショット 2022-04-18 16.17.57.png

「休校措置中の学習に関する調査アンケート」(イー・ラーニング研究所)では、動画によるオンライン学習が高く評価されているものの、保護者の7割以上が学習に対する不安を感じています。望ましい学習のあり方としては「面白く学べる」「苦手克服」「教科書に準拠」が上位。また、小中高生の保護者対象の調査(朝日学生新聞社)によれば、休校中の最も好ましい学習形態としては「教師との双方向オンライン授業」ですが、実際、それを実現している学校は1割未満であり、半数以上がメールやインターネットでの課題提示に終始しているのが現状です。

 休校中、本校では、Zoomによる遠隔授業とAI搭載のオンライン教材を軸としながらもメールやインターネットを活用するなど、可能な限りの取り組みを行いましたが、With/After コロナ世代のニューノーマル(新常態)に向けてのチャレンジが進められています。今では、EdTech教材を活用した対応が普通になり、ICT教育推進センターをキーステーションとして、中高で同期、非同期のオンライン学習をシラバス化させています。内容も5教科のみならず、探究学習や短期留学にまで発展させています。

 他方、休暇中の課題に関する調査(パステルコミュニケーション)によると、「無理してまでやる必要はない」と回答している保護者が5割以上という現実もありますが、本校には無縁なようです。

 「親子の生活における新型コロナウイルス影響調査」(ベネッセコーポレーション)によれば、学習に対する保護者の不安は増加しているとのこと。中高生におけるオンライン授業に対する不安材料としては、「子どもが理解できているかわからない」が4割超え。デジタルデバイスやオンライン授業については、「一方的に見聞きしている」印象が強く、「理解しながら見ているのか」「ただ見ているだけ」「タブレットのみで解決できるのか」「リアルタイムで質問できない」といった感想があります。また、「学習習慣を取り戻せるか」「学習のペースを作れない」との不安もあります。また、約7割の家庭でコロナ禍による経済状況が「教育費への不安」につながっていると回答しています。