校長ブログ

新コース立ち上げ特集⑳-機能語

2022.09.03 グローバル教育
9月3日

 単語は、名詞、形容詞、動詞、副詞のように実質的な内容を示す内容語(content word)と前置詞、接続詞、限定詞(a, an, the, your, theirなど)のように、文法的な関係を示す機能語(function word)に大別できます。発音でも内容語は強く、長く、機能語は短く、弱くといった具合で、強弱のリズムを作ります。また、機能語は、省略されたり、他の音に融合されたりもします。今回は機能語のリーディング・スキルを一部、紹介します。実際の読解では、無意識のうちに以下のような処理ができるようになりたいものです。

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・前置詞があれば、句の終わりにくる名詞までの意味のかたまり(sense group)が文の中で形容詞句、もしくは副詞句として働いているか判別できる。前置詞+名詞は(   )でくくると文構造が見分けやすくなる。

・限定詞(冠詞、数詞など)があれば、句の終わりにくる名詞までの意味のかたまりが文の中でどのように働いているか、判別できる。

・接続詞thatがあれば、続くSV(完全な文)から意味のかたまりを特定し、文全体の中での役割を判別できる。

・関係代名詞(who, which, thatなど)があれば、先行詞の具体説明と考えた上で、続く不完全な文(SOなどが欠けている)から意味のかたまりを特定し、文全体の中で、名詞(先行詞)+関係詞節の役割を判別できる。

 内容語と機能語の区別は英語だけでなく、その他の言語にもあてはまります。日本語の場合で見ると、内容語は名詞、形容詞、動詞などの実質語、機能語は助詞、助動詞、接続詞などにあたります。どんな言語を学ぶにしても自然体の中でマスターしていきたいものです。 

 贈る言葉は「問題解決に必要なことは、自分の目で確かめ、自分の耳で聴き、自分の肌で感じたことを判断基準にすること」です。