校長ブログ

加速するグローバル化ークリエーターの場合

2022.11.01 トレンド情報
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 ウォルト・ディズニーがアジアでクリエーターを育成することを決定、映像制作のスキルを高めるプログラムを提供するとのこと。同社がアジアのクリエーターを集めるプログラムを提供するのは初。日本、韓国、インドネシア、香港、台湾、オーストラリアなどアジア・太平洋地域の主要国から参加者を募るそうです。

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 背景には、動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の制作体制の強化があるようですが、国内外から優秀な人材獲得が期待できます。当然、日本のクリエーターにとっても世界のマーケットへアクセスする可能性が広がるわけです。

 実際、プログラムへの参加費用は同社が負担し、ディズニーやマーベルなど有名映画スタジオから招聘された実績ある講師がマンガの映像化や音楽の効果的な使い方などのスキルを指導するとか。DX化にふさわしく、講義をオンラインにて配信、コロナ禍を見据えつつ、米国の制作現場を訪れる機会も提供する予定もあるようです。

 今、米国では、動画配信サービス大手は海外に目を向けています。一例として、上記のウォルト・ディズニーは約100カ国に進出、海外で制作した約200作品を配信しています。ディズニー+(プラス)の会員数は増加の一途をたどり、約1億5,000万人に達しているものの、純増数は北米以外の地域が大半を占めているため、進出地域の拡大につながったようです。

 また、海外に進出するのと同時に、「ローカル作品」という地域に根ざしたコンテンツの企画や制作にも力を入れています。地域の有名な作り手と組んだり、人気のあるコンテンツの獲得をめざしたりと工夫を凝らしています。さまざまな分野でグローバル化が加速しているのです。