校長ブログ

新コース立ち上げ特集㊶-リーディング活動2

2023.01.19 グローバル教育
1月19日

 リーディング活動について、教師をめざす大学院生との対話(20日)からの続編です。

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Nさん:高校時代に習ったのは意味のかたまりごとにスラッシュ(/)を入れて読んでいくやり方でした。

校長:まとまった内容をチャンクごとに切りながら音読し、生徒にそれを聞かせて意味をとる練習は必要だよ。リーディングは文字情報を頭の中で音声情報に置き換え、さらに意味理解していくものだから、自然にリスニング力も強化されるんだね。

Nさん:すごくよくわかります。

校長:事前に教材自体をタスク化しておき、reading for informationの活動に入り、英文を読んでその内容にしたがって絵を描いたり、色を塗るread and draw、英文を読んで、その見出しを選択肢の中から選ぶread and match、挿絵の間違いを指摘するread and correct等々...。いろいろと工夫しなくちゃね。

Nさん:おっしゃる通りだと思います。Post-Reading活動についてもアドバイスをお願いします。

校長:意味を考えながら音読させることじゃないかな。例えば、教師の英語を聞いて英文を見ながらリピートし、その後、顔を上げて英文を見ないでもう一度音読するread and look up、覚えて欲しい表現や単語を日本語にしておき、それを英語に直しながら音読練習するオーラルインタープリテーションが有効だよ。また、ある程度のレベルに達したら読んだ英文を簡単な英語で要約(summary)させたり、学習したトピックについてディスカッションさせたり、意見を英語で書かせたり、内容把握できているかどうかをリスニング問題(True or False)でチェックすることなどが求められるね。

Nさん:なるほど。読み聞かせも大事と聞きましたが...。

校長:ストーリーテリングのことだね。教師は理解しやすいようにチャンクしながら音読するだけでなく、生徒の表情から理解度を推測し、場合によっては簡単な英語でアプローチするよう心がけたいものだね。教師が魅力的な話し方で読み聞かせすることができれば生徒の興味・関心は喚起され、集中度が高める効果が期待できるよ。

Nさん:たいへん勉強になりました。よい先生になれるよう頑張ります。ありがとうございました。