校長ブログ

働くヒト型ロボ

2023.01.26 トレンド情報
1月26日

 
 日本で研究開発が進められていた二足歩行のヒト型ロボットであるヒューマノイドが米国で注目を集めています。

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 昨年、米国のテスラが試作機オプティマスを公開、数年後に実用化する見通しを示しました。テスラは、ゲームチェンジャーとして自動車業界の常識を変えたことで有名ですが、出生率の低下に伴う働き手の一部の役割を担う可能性が期待されています。

 試作公開までのスピード感は、電気自動車(EV)の自動運転などの技術蓄積が背景にあると見られています。テスラによると、35年後を目標に、自動運転車向AIを深層学習させ、周囲の環境を把握できるようにさせる方向性を打ち出しています。

 日本では、早稲田大学がWABOT(ワボット)を開発したのが1973年。その後、ホンダが開発した二足歩行のASIMO(アシモ、2000)が有名。アシモは時速9キロメートルで走行し、片足でジャンプできるとか。誕生以来、全機体が刻んだ総歩数は3,326万歩以上、総歩行距離は東京―大阪間の10往復分にあたる7,907キロメートルと言われています。テスラも制御技術などでその知見を取り入れているそうです。

 そのホンダが人の分身として離れた場所で活躍するアバターロボットの研究を進化させ、遠隔操作で動かす「多指ハンド」の開発を進めています。指先の力はアシモの5倍以上、AIサポート遠隔操縦と呼ぶ技術で「頭脳」をもたせ、人との協調で高度な作業をこなすとのこと。また、離れた場所でも人に代わる仕事をこなし、救命救急や災害など危険を伴う現場での作業、機器の故障に対応するそうです。

 その他、川崎重工業は、危険な環境での作業を担うRHP Kaleido(カレイド)と介護現場などで人に寄り添い働くRHP Friends(フレンズ)という2種類を開発しています。海外では、体操選手のようにバク宙し、機敏に動くAtlas(アトラス)を開発した米国のボストン・ダイナミクスのヒト型ロボットが注目されています。

 高齢化や労働人口の減少は、日本がロボット開発に挑む絶好の機会。深層学習の進化によってAIの発展は革命的とも言えるレベルになっています。シミュレーション技術は高度化し、リアルな画像を生み出す技術が開発されています。身体能力の拡張と時間価値の最大化が益々、進むことは疑う余地がありません。