校長ブログ

グローバル化の波−神戸の国際化

2023.02.27 トレンド情報
2月27

 神戸三宮から難波までの路線をもつ神戸観光局と阪神電鉄がインバウンド(訪日外国人)誘客に向けて連携するそうです。

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 阪神電鉄は、台湾の桃園国際空港と都市部を結ぶ、利用者が多い桃園メトロと協定を締結、車内や駅の広告枠を共有し、相互送客に取り組んでいます。観光局は、そこで動画を流したり、ポスターを掲示したり、駅構内にパンフレットを設置するなど、神戸の魅力アピールを積極的に行なっていきます。

 動画は日本に住む若い台湾人のインフルエンサーが難波から神戸を一人旅をするもので、人気の水族館「アトア」や「灘五郷酒所」などの新しい観光スポットを訪れるというもの。神戸は大阪から近く、アクセスがよいこと、また、インドネシアとマレーシアをターゲットに英語とインドネシア語のガイドブックを製作するなど、積極的な広報が展開されています。神戸から日本文化の発信、重要なキーワードです。

 神戸観光局は、昨年、シンガポールでの旅行博に参加した折、神戸ムスリムモスクが誘客に役立つという情報を得られたとのこと。実際、マレーシアやインドネシアに住む人を対象に調査を実施し、神戸ムスリムモスクに加え、ハーバーランドやメリケンパークなど、海沿いの観光スポットにも関心が高いことを確認されています。

[参考]日本語学校の仕組みが見直されるようとしています。文化庁は、高度人材の育成をめざし、教師に国家資格の取得を義務付ける報告書をまとめた模様。現在、日本語学校の在籍者は4万人以上おり、留学生の増加に伴い、急増しています。しかし、情報が入りにくく、学校選びが難しい点を鑑み、国は日本語学校が適正な教育機関であることを求めています。具体的には、授業内容や教員配置、自己点検の仕組みなどについて、到達度を6段階で示した文化庁の指標「日本語教育の参照枠」でB2以上を目標とするとのこと。教師の質担保に向けて、国家資格を提言し、2段階の試験に合格し、実習を修了した方を「登録日本語教員」とするとしています。日本語学校の卒業生の約8割が国内で大学や専門学校に進学、卒業後には国内で就職している実態があります。日本語学校の指導力向上は時代の要請なのです。