校長ブログ

リフレクションアワー

2023.03.09 学校生活
3月9日

 学年末考査の結果を受けて、リフレクションアワーの時間に振り返りを行いました。

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 学年末は1年の締めくくり。学習計画表に基づく自己調整学習において個人差が出るのは当然のことですが、大切なのは、根気強さと学習習慣の定着。考査前に立てた計画がうまく機能しているかどうか確認しつつ、明日につながるPDCAサイクルを回してほしいと思います。

 日本の教育が大転換期を向かえようとしています。典型的なものが2021年からスタートした大学入学共通テスト。キーワードは教科横断的アプローチ、即ち、探究。従来の知識を問うだけの試験とは異なり、未来を担う人財育成を視野に入れたものとなっています。

 大学入学共通テストを見る限り、どの教科でも身の回りの生活の中での生徒同士、あるいは生徒と教師の対話等の場面設定がなされ、多面的な資料を活用しながら問題解決に向けた最適解が求められています。限られた時間の中で、状況を把握し、必要な情報を見つける力もつけなければなりません。今や知識偏重型の問題から資料やデータを活用して最適解を導く探究型の問題が目白押しです。共通テストの作問を見ても、データやグラフなどを関連づけて読み取り、答を導き出す思考力が問われており、国が育てていきたい人物像が反映されています。必要なのは想像力と創造力、そしてリーダーシップです。国の教育が変わろうとする今、産官学協働勢で教育にあたっていかなければならないのです。

[参考]理系人財の不足に伴い、補助金の分配方法が見直されています。私立大に交付される私学助成金について、2023年度から理工系学部には手厚く配分される見通しだそうです。私学助成金とは、教育や研究の維持向上、学生の経済的負担軽減のために国が学生数や教員数などに応じて補助金を出す仕組みのことです。背景には、デジタルやAI、脱炭素などの成長分野で懸念されている人材育成に向けて学部再編と理工系学部の拡充というねらいがあります。ちなみに、文科省によれば、大卒のうち自然科学分野の比率は日本が35%であり、英国(45%)やドイツ(42%)、韓国(42%)より低くなっています。交付額は定員充足率なども加味して総合的に決まりますが、教員・学生1人あたりの必要経費について文系学部を据え置く一方、理工農系学部をより高く設定するそうです。