校長ブログ

不登校改善率92.9%①

2023.07.05 入試情報
7月5日  

 教育関係者と不登校(気味)の生徒に対する個別最適化学習について、対談しましたので、その一部をご紹介します。


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F:御校では不登校(気味)の生徒のための学習支援室が作られ、素晴らしい成果を挙げておられるとお聞きしております。ご紹介願ってもよろしいでしょうか?

校長:はい。教室に入りにくい生徒が楽しんで学校に来て、夢を叶えてくれることを願って、昨年、EdTech教材を使って個別最適化学習が可能なKOKO ROOM(学習支援室)を新設しました。中高合わせて14名の生徒が利用し、13名が改善傾向を示しました。専門の先生方が改善・回復したと見做した割合を「改善率」と呼んでいますが、割合でいうと92.9%ということになります。

F:すごいですね。カウンセラーもかなり配置されていると聞いていますが...

校長:ええ、専任スタッフも含めて5名います。昨年から姉妹校関係にある関西国際大学の心理学部にも協力していただき、授業のある日(月〜土)は毎日、来校していただいています。(臨床心理学専攻の大学院生の実習も行なっています)また、KOKO ROOMのとなりの部屋にはカウセリングルームを作り、生徒だけでなく、保護者の方も利用できるようにしています。

F:手厚いですね。本日、一番お聞きしたいのは校長先生が推進されている個別最適化学習についてです。

校長:本校では11台のタブレットの環境があり、学びの保障として、学校目標である「進路満足度100%」の達成に向けて、① オンライン双方型授業(同期型)、② オンライン授業アーカイブ(非同期型)、③ EdTech教材による個別最適化学習(非同期型)を行なっております。

F:もう少し詳しく説明を頂戴してもよろしいでしょうか?

校長:オンライン双方型授業は文字通り、KOKO ROOMであっても自宅であっても授業が行われているのと同時間に遠隔で授業に「出席」すること。オンライン授業アーカイブは、その授業に参加できなくても後で録画した授業が視聴できるものです。また、EdTech教材とは到達度に応じて自学自習できるオンライン教材であり、本校では3年前から導入しています。

F:評価はどのようにされているのですか?

校長:ペーパー試験だけでなく、課題レポートも課し、中高生が将来の大学受験に必要な知識を習得していただけるよう工夫した上で総合評価しています。教科によってはルーブリック評価を活用したり、集中授業を組み込みこともあります。今後、オンラインによる探究学習や校内予備校も組み入れていく予定です。(続)