校長ブログ

指示待ちからの脱却

2023.09.16 トレンド情報
9月16

 人生100年時代と言われる昨今。終身雇用が崩れ、職務に応じたジョブ型雇用が広がる中、グローバル化、DX化も相まって企業や学校が刻々と変化しています。

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 これまでの欧米を追うキャッチアップ型社会なら指示待ちでよかったのでしょうが、環境悪化や人口減少など、リアルな諸問題が山積する現代ではもはやそのような受け身的な立ち位置では通用しなくなりました。

 企業では、OJT(職場内訓練)で社員をじっくり育てることが難しくなり、長く活躍していくには学び直しによるスキル向上が不可欠になりつつあるのです。

 学び直しを推進するスウェーデンには「教育休暇法」があり、自治体が社会人を対象にした教育機関を運営し、必要な講座が無償提供されています。日本でも大学に社会人受け入れ拡充が求められたものの、終身雇用制度が定着しているため、入学者の平均年齢は18.5歳であり、OECD(経済協力開発機)諸国で最低水準。また、社会人約5,000人を対象にした文科省の調査(2019)でも学び直しを経験した33%のうち、大学や大学院を活用したのは1割台です。

 政府は学び直しをする個人、支援する企業に5年で1兆円を助成する方向性を打ち出しています。必要なのは大学で積み上げられた体系的な学びと民間で築きあげてきた最先端技術を駆使した実践的な学びの両立です。大学がキャリアを決めるのではなく、学び直しによってキャリアを再構築する時代なのです。

 学校においても同様。今や学校は時代の最先端ではなくなっています。不登校やいじめ、教育格差などの問題に加えて、外国にルーツがある生徒が急増、AIを基盤にした共生社会となり、最適解を探究する力、失敗から学び、革新生む力等が求められています。日本が教育の近代化を進めて150年余り。社会はドラスティックなまでに変容したにもかかわらず、抜本的な改革が未来を拓くことは疑う余地がありません。そのためには学校を支える教員一人ひとりにかかっていると言えるのです。