校長ブログ

グローバルなアイデア

2023.11.01 グローバル教育
11月1日

 経営陣に外国の方を加え、海外展開を計るスタートアップが増えています。例えば、日本人と中国人が創業した企業が中華料理に合う日本酒を国内の酒造会社と共同開発して中国で発売する等々...。現地のことをよく知った人材と連携すれば、当然、商品開発や市場開拓につながります。

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 日本人と中国人が創業したSake RD(2022〜)は、広島にある今田酒造本店と共同で、四川料理や火鍋など、辛い料理に合う日本酒「と」を開発、販売しています。「と」はふつうの日本酒より酸度が高く、甘みだけでなく、料理の辛さを打ち消して口の中をすっきりさせるのが特徴。アルコール度数を低くし、度数の高い中国の白酒とは異なる軽やかさを出すことで、販路を開くことを目途としています。

 同社(堤浩記代表)は、日本に留学経験のある劉柳氏などと共同で創業された企業。上海で100人以上の中華料理店オーナーに「と」の試飲会を実施したところ、好評だったとのこと。劉氏は地元ならではのアイデアを提案、日本人には思いつかないような商品のPRなどで100店舗への導入に貢献されています。ちなみに、日本酒の輸出総額(日本酒造組合中央会)は前年より18%、国・地域別では中国が38%伸びています。

 別の事例が、米国にある日本人起業家の三木アリッサ氏が創立した「MISAKY.TOKYO(ミサキ・トウキョウ)」という菓子ブランド。フード業界からアリ・マックラー氏を役員に招聘、全米プロゴルフ協会等と業務提携し、選手や利用客に和菓子を提供する事業をスタートしています。砂糖や寒天、フルーツなどを原材料に使用した健康志向の素材が人気だそうです。

 LOAD&ROAD(ロードアンドロード)は、経営者が米国留学中にクラスメートだったというインド人の最高技術責任者(CTO)と共同設立。IoT対応のティーポットと茶葉の開発・販売な手掛けるだけでなく、インドにソフト開発チームを置き、株主の伊藤園と共同で自社ティーポット向けの国産緑茶を開発しています。

 外国人との共同経営には言語や価値観の違いがあるものの、グローバル化が進展する中、スタートアップを目指すには今やふつうの光景になりつつあるのです。