校長ブログ

社員ニックネーム制

2024.02.23 トレンド情報
2月23

 時代の変容とともに、職場での呼び方は移り変わるもの。近年、社員ニックネーム制を採っているところもあります。賛否はさておき、相手の対応からどのような呼び方をするのが好ましいか考えたり、どう呼んでほしいか伝えたりすることが組織づくりに影響し、円満な人間関係に寄与していることは疑う余地がありません。

DSC07951.JPG

 リクルートワークス研究所の調査(2023)によれば、大手企業の上司が若手部下を呼ぶときは、ハラスメント防止という意識が働き、「さん」付けが79%。他方、ニックネーム(8.9%)や役職名(9.9%)はまだまだ少数派であるものの、年功序列にとらわれないスタートアップを中心に導入が少しずつ広がっているとのこと。

 例えば、日本航空の社内公認ベンチャー「WPIT」。2017年の設立当初からニックネームで呼び合うことを常とされていますが、年齢や肩書の壁を取り払う重要な要素となっているそうです。ニックネームは本人が決めるものの、なぜそうしたのかという理由説明が人となりを表し、社員同士の関係づくりにひと役買っているというわけです。また、興味・関心のある分野を共有できれば、さらに発展的な仕事につながるという相乗効果も見込めます。

 ニックネーム導入は、必ずしも全体が賛成というわけにはいかないかもしれませんが、風通しのよいフレンドリーでフラットな組織をつくるには効果的なようです。

 国語世論調査(文化庁、2016)によると、部下から課長への望ましい呼び方として、3050代は「課長」が7割前後、70代以上は「課長さん」が37%20代は「名字に『さん』付け」が28%となっています。

 最近、いじめ防止などに先駆けて、あだ名や呼び捨てを止め、「さん」付けにする学校が増えています。「さん」で呼ぶよう指導している埼玉県にある県立高校では、保護者からの提案を検討、クラブ内では愛称で呼び合うことにし、ニックネームの名札を付けることに。また、別の県立高校では、部活動の仲間が2つ目の名前として「セカンド」というニックネームで呼び合うとか...。名付けた先輩と同じ漢字を含むなど、クラブの独自性を出し、それぞれがスイッチを入れやすいようにしているそうです。

 いずれにせよ、呼称も組織によって多様になってきます。大切なことは、互いに快適に感じる呼び方を作ることなのです。