校長ブログ

英語コミュニケーション力の向上

2024.04.12 グローバル教育
4月12日

 英語コミュニケーション力の育成が重視される中、その教育法を充実させる取り組みが活発化しています。例えば、東京都は、外国人講師と11で話す機会を設け、コミュニケーションを中心とした指導を展開、英検準2級レベル以上に達した公立高校の生徒の割合を2022年度までの7年間で最も伸ばしています。

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 英検は5級〜1級まであり、準2級が「日常生活に必要な英語を理解し使用できる」という位置づけ。文科省によれば、準2級レベル以上の高校生の割合(2022)は全国平均で48.7%であり、2016年度より12.3ポイント伸びたそうです。調査は英検取得者に加え、担当教諭が取得者と同程度と見なした生徒も含めています。国は50%としていた目標を23年度には60%以上へ引き上げています。

 都道府県別に見ると、東京都の準2級レベル以上の生徒は55.9%16年度より22.1ポイント増加。全国順位も36位から4位に上がっています。都立高校は、タブレット端末を使ってネイティブと11で話すオンライン英会話をすべての都立高校で開始しています。回数と時間に制約はあるものの、ネイティブに英語が通じたという自信が得られる意義は大きいもの。都は公立中学でもスピーキングテストを行い、結果を都立高校の入試にも活用する取り組みも行っています。

 教員の英語力の伸び幅が2位の奈良県は、県立高校の英語教員全員に英検準1級以上の英語力を身につけさせることをねらいとして、ネイティブ講師による3日間の英語研修を行っています。また、愛媛県はALT(外国語指導助手)を増加、平常授業に加え、放課後などを使い、ディベート大会に出場する生徒をサポートできる体制をとっています。到達度が高い北陸3県は4技能をバランスよく伸ばすために、実践型授業を重視、海外の学生との交流会などを開催しています。4技能統合型の授業づくりを推進する福井県は、ALTとの交流を推進、タブレットでのビデオ通話で海外の生徒たちと交流する授業を盛り込み、英語で意見や考えを表明する実践を行なっています。

 本校では、Gコースのネイティブ教員との担任2人制、イマージョン授業、中高大連携のグローバル探究キャンプはじめ、イングリッシュ・ルームにおける様々な英語イベントなどが年間行事を組み込んでいます。ほとんどの生徒が中学段階で高校生レベルの英語力に到達するのは当然の結果と言えます。

 EFエデュケーション・ファースト(スイス)による英語を母国語としない113カ国・地域を対象とした「英語能力指数」ランキング(2023)では、日本は過去最低の87位。英語コミュニケーション力の向上に大切なのは、英語を使う環境をどれだけ作れたかということ。普及が進む情報端末やALTの活用など、近年、ツールは多様化しています。生徒の英語コミュニケーション力がスキルアップすれば、増加が見込まれる訪日客への対応やSNSでの発信を通じて地域社会の貢献も期待できます。グローバル時代には必須となる事柄です。