校長ブログ
神戸山手グローバルの取り組み①
2025.04.11
教科研究
4月11日
今年から本校の英語の授業は、これまでのチーム・ティーチングに加え、ネイティブ教員が単独で指導する授業を取り入れることにしました。現在、英語のネイティブ教員は10名になり、そのうち7名が担任をもっています。Gコースのように、週に10時間以上英語に触れる機会があるコースでは、その半分、学年によってはそれ以上がネイティブ教員単独の授業となります。
中学Gコースを例にすれば、日本人教員が週に2~3時間、単独で語彙・語法・文法・作文を指導し、ネイティブが4技能5領域を指導するといった具合。(コースによって異なります)日本人教員とのチームワークは抜群で、毎年、精度の高い総合的なシラバスに改良しています。(ルーブリック評価も活用しています)
ネイティブ教員が単独で行う授業のメリットは、生徒により英語を使う環境を提供できること、ナチュラルな発音、イントネーションに日常的に触れることで、リスニング及びスピーキングのスキルの向上すること、多文化共生理解に向けて、背景知識を養えることなどが挙げられます。
他方、デメリットとして想定されるのが、初心者へのハードルの高さや不安感ですが、Gコース新設以来、イマ―ジョン授業(英語+プログラミング・家庭科・音楽)の導入で「山手=楽しく、自然に身につく英語力」の実践に成功しており、解消済です。また「誰一人取り残すことがない」ように、AI教材で個別最適な学びを入れていることはご存じの通りです。受験英語との乖離については、「山手アドバンスゼミ」を高1から放課後、開講することによって予備校講師の授業を受講できるようにしていることで対応しています。
担任をしているネイティブ教員は職員室では日本語でコミュニケーションをとり、研究授業や各種会議にも積極的に参加し、受験対策とのバランスをとってくださっています。山手グローバルの学校教育改革はこれからが本番です。