校長ブログ
未来を見据えた挑戦
2025.07.18
トレンド情報
7月18日
JTBがアジア・オセアニア地域でのMICE事業(国際会議・展示会などの運営)を本格的に展開するというニュースを目にしました。旅行者数が世界的に回復し、2024年には14億人に達した一方、日本の出国者数はコロナ前の65%にとどまっているとのこと。円安や物価高の影響もあり、国内旅行需要の戻りも鈍い中で、JTBはあえて海外へ、そして法人向けの新たな需要に活路を見出そうとしています。
この話は単なるビジネスの転換としてではなく、未来を創るための経営判断として深く受け止められます。参考になるのは、既存の仕組みに安住するのではなく、常に変化に向き合い、前に進もうとする姿勢です。
JTBは、これまで日本人の旅行を支えてきた立場から、現地法人にノウハウを移し、営業力を高め、現地のMICE市場に本格参入する構えです。この「知の輸出」とも言えるチャレンジは、日々実践している現場力の信頼とチームによる実行力に通じるものがあります。デジタルマーケティングとの連携、多言語対応の強化など、地域に根差した柔軟な体制構築も見事です。
教育の世界でも、国内だけを見ていては視野が狭くなります。だからこそ、本校も、ICTや遠隔協働学習を活用し、世界とつながる教育を進めています。JTBが拠点間で知見を共有しながらネットワークを強化しているように、我々もまた、国内外の関係機関と連携し、学びの質を高めていく必要があります。変化を恐れず、未来の可能性に賭ける前向きな取り組みこそが不可欠。異業種の挑戦に示唆を得る事例でした。