校長ブログ

神戸山手から、全国へ。過去最高の成果と、未来への挑戦

2025.10.14 クラブ・生徒・教職員紹介

10月14日

 この秋、本校の生徒たちが、かつてない成果を次々にあげています。陸上競技部、卓球部、スポーツクライミング部、吹奏楽部、そしてデータサイエンス部(eスポーツ併設)がそれぞれ全国大会に出場することになりました。これは本校の歴史の中でも過去最多。快挙です。

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 全国という舞台は、単に競技の頂点を目指す場ではありません。それは、自分自身の限界に挑み、仲間とともに歩んできた日々を確かめる場でもあります。走り抜けたトラックの1秒、ラケットを振る一瞬の集中、速く登りたいという純粋な思い、ひとつの音を重ねる息づかい、そしてデータを読み解き戦略を組み立てる知の対話。そのすべてに、本校らしい「探究」と「協働」の姿がありました。

 陸上部の生徒たちは、日々の地道なトレーニングの中で自己ベストを更新し、チームとして互いを支え合いながら全国の舞台へとつながる一歩をつかみました。卓球部は、分析と戦術を重ね、知的に勝負する姿勢で注目を集めています。スポーツクライミング部は、「地域移行」という形で、地域・家庭・学校が三位一体となった取り組を進めています。吹奏楽部は、「音で語るチーム」として、全員が一つの呼吸で音楽を紡ぐ姿が印象的でした。そしてデータサイエンス部(eスポーツ併設)は、ICTと戦略思考を融合させた「次世代の学び」の象徴として、教育の新しい地平を切り拓いています。

 生徒たちが全国へと羽ばたく姿は、指導にあたる先生方、保護者の皆様、そして地域の方々の温かな支えがあってこそ実現したものです。神戸という街の文化的な豊かさと、世界とつながる感性が交わるこの場所から、若い力が未来へと挑戦していく。その歩みを共に見届けられることを、心から誇りに思います。

 本校は、学びも部活動も「個の探究」と「チームの創造」を両輪として進化し続けています。全国大会という舞台はゴールではなく、むしろ新たな始まりです。ここからまた、次の挑戦が生まれていくでしょう。生徒一人ひとりが「世界を舞台に自分を試す力」を育みながら、神戸から未来を創る学校でありたいと願っています。