校長ブログ

中学入試の出願始まる

2025.12.16 入試情報

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 15日から中学入試の出願受付が始まっています。近年、関西の私立中学入試はかつてないほど多様化しています。従来の「偏差値重視」から、「教育理念」や「学びのスタイル」を重視する傾向へと明確にシフトしているのです。大学合格実績だけでなく、グローバル教育、英語教育、探究学習、ICT活用などに強みをもつ学校が注目を集め、受験生と保護者の志向も子どものポテンシャルを伸ばす学校に変化しつつあります。

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 この背景には、社会の急速なグローバル化とAIの進展が大きく関係しています。単なる知識量よりも、思考力、判断力、表現力、協働力といった「新しい学力」が求められる時代になったことが、中学入試の在り方を変えているのです。

 そのような潮流の中で、本校は着実に存在感を高めています。文科省に採択された『EDU-Portニッポン応援プロジェクト』や『高度外国人材子弟の教育環境整備に係る調査研究事業』、さらにはDX高校としての実績を基盤に、ICTと国際教育を融合させたカリキュラムを展開し、「世界とつながる学び」を日常の中で実践している点が、多くのご家庭から評価されています。

 本校の特色は、単に英語力を高めることではありません。英語を"使う力"を土台に、他者と協働し、課題を解決する「グローバル・コンピテンス」を育成することを重視しています。そのため、授業では探究型の学びや、海外の学校とのオンライン協働学習を積極的に取り入れています。生徒たちは、国際社会の課題に自分ごととして向き合い、自ら考え、発信する力を伸ばしています。

 また、国際都市・神戸という街の多文化性と、山手の落ち着いた教育環境も、本校の魅力を支えています。日常的に外国人との交流機会がある地域の特性を活かしながら、「ローカルからグローバルへ」という視点で教育をデザインしています。

 こうした取り組みが評価され、近年の入試では志願者数・入学者数ともに堅調に増加しています。保護者の皆様からは、「子どもが自分の言葉で学びを語るようになった」「入学後の成長が想像以上」といった声をいただいており、学校の教育理念が着実に生徒の成長として実を結びつつあることを感じます。

 私たちは、教育の目的を「未来を生き抜く力の育成」と考えています。入試はあくまでその入り口にすぎません。大切なのは、入学後にどれだけ深く学び、どれだけ成長できるかです。神戸山手グローバルは、これからも生徒一人ひとりの可能性を信じ、学びの質を高め続けていきます。