校長ブログ

英語教育を考える㊴ー多文化共生

2026.01.12 教科研究

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 英語プレゼンを終えたばかり生徒たちとの対応から。

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校長:今日はおつかれさま。英語プレゼンテーション、がんばっていたね。どうだった? 海外の高校生とのディスカッションは。

生徒A:すごく緊張しました。でも、相手の考えを聞くのが楽しかったです。環境問題のテーマなのに、考え方が全然違っていてびっくりしました。

校長:そうか、それはよい経験だったね。実はその違いに気づくことこそが、多文化共生理解の出発点なんだよ。英語を使う目的は、ただ言葉を通じて話すことだけじゃなく、相手の背景や価値観を理解することだからね。

生徒B:多文化共生って、最近よく聞きますけど、どういう意味なんですか?

校長:簡単に言うと、文化の違う人と共に生きる力を育てることだね。つまり、異なる文化を持つ人と、お互いを理解し合いながら対話できる力のことなんだ。

生徒C:英語が話せるようになることとはちょっと違うんですね。

校長:そうだね。英語が流暢でも、相手を理解しようとしなければ、本当のコミュニケーションにはならないんだよ。例えば、意見をはっきり言うことが良いとされる国もあれば、相手の気持ちを考えて控えめに伝えることを大切にする文化もある。同じ思いやりでも表し方が違うんだね。

生徒A:なるほど。そう考えると、文化を知ることも英語の勉強の一部なんですね。

校長:まさにその通りだよ。本校が海外の学校とオンラインで交流しているのも、まさにそこを大事にしているからなんだ。英語の力だけでなく、相手を理解しようとする姿勢を育てるのが目的なんだよ。今日みんなが感じた驚きや発見も、その学びの一部だね。

生徒B:相手の意見を聞いているうちに、日本の考え方も見直したくなりました。

校長:それは素晴らしい気づきだよ。異文化を学ぶことは、自分の文化を見つめ直すことでもあるんだ。相手の視点から自分を見ることで、日本の強みや自分の考え方の特徴に気づくことができる。それが真のグローバルシティズンへの第一歩だね。

生徒C:でも、意見がぶつかるときはどうしたらいいんですか?

校長:大事なのはね、理解される前に、まず理解しようとすることなんだよ。相手の立場や考えの背景を知ろうとする姿勢があれば、たとえ意見が違っても対話は続けられる。違いを恐れずに、「なぜそう思うの?」と聞けることが大切なんだ。

生徒A:なんだか英語を学ぶ意味が変わって見えてきました。

校長:それはうれしいね。英語はね、単なる科目じゃないんだ。世界とつながるためのツールなんだよ。そして、その先には、多様な人と共に生きる力がある。英語を通して人を理解し、違いを学びに変えることが英語教育の目指す姿なんだ。

生徒B:次のオンライン交流では、相手の文化についてもっと質問してみようと思います。

校長:すごくよい心がけだね。質問することは、相手への関心の表れだからね。相手を知るところから、すべての学びは始まるんだよ。違いは、壁じゃなくて、学びの入り口なんだ。多文化共生理解は、他者の文化を理解する力と、自分を見つめ直す力を育てるもの。英語を通して世界の人たちと対話し、互いの違いを尊重できるようになることこそが、これからの時代に本当に必要な学びだと思うよ。