校長ブログ
神戸空港の国際化
2026.02.03
トレンド情報
2月3日
2025年春、神戸の街にとって長く待ち望まれていた出来事が実現しました。神戸空港の国際化です。韓国・台湾・中国と神戸を結ぶチャーター便が本格運航を始め、空港にはアジアからの旅行者が次々と降り立っています。開港から19年、地域の悲願がようやく形になった瞬間でした。
空港を運営する関西エアポートによれば、今年4〜9月の旅客数は前年同期比16%増。外国人旅客だけでも20万人を超え、過去最高の更新が見込まれています。数字以上に印象的なのは、来訪者の82%が市内に立ち寄り、73%が滞在しているという点です。神戸の魅力が確かに届き始めている証左と言えるでしょう。
ただ、現状に安住はできません。大阪や京都と比べると、神戸へのインバウンドはまだ小さく、広域的な人の流れのなかで埋もれてしまう課題もあります。今後、国際線の定期便化や就航地の多角化を進める中で、神戸らしい価値をいかに磨き上げるかが問われています。
こうした中、神戸市は臨海エリアの新たなグランドデザインを公表しました。ハーバーランドとメリケンパークをつなぐ海上デッキ、大型ヨットも停泊できるマリーナ、そして市役所新庁舎に計画されている高級ホテル「コンラッド」など、街の質を高める動きが着実に進められています。
さらに、新しいランドマーク「ジーライオンアリーナ神戸」が誕生し、港町の非日常性と賑わいを同時に高めています。都心では住宅の過剰供給を抑えつつ、企業や人材を呼び込む再開発が進み、郊外では拠点駅を中心とした再整備が加速しています。
連続性のある都市政策を目にするたび、「まちは教育の場でもある」という言葉を思い出します。地域が活性化するということは、子どもたちが多様な価値に触れ、多文化と出会い、未来の働き方を想像する「環境」が広がるということでもあります。交流人口の増加は、単なる経済効果だけでなく、若い世代の学びの厚みを増す契機にもなります。
神戸商工会議所の会頭は「トップ自らが動くことで、神戸の存在感は必ず高まる」と語っておられます。この姿勢に大いに学ばされます。地域が未来への投資として多様な交流を広げていくことは、学校が取り組むグローバル教育とも密接につながります。
神戸空港の国際化を一つの転機として、神戸は新しい段階に入ろうとしています。この街で学ぶ生徒たちが、まちの変化を「自分ごと」として受け止め、未来の神戸を担う存在へと育っていくことを、大切に見届けていきたいと思います。