校長ブログ

神戸市の発展

2026.02.04 トレンド情報

2月4日

 大阪・関西万博が閉幕し、神戸エリアの企業が着実に次の一歩を踏み出し始めています。会場を歩いていると、単なる展示の域を超え、未来を社会に実装するという強い意志が随所に感じられました。この姿勢は、教育現場も大いに学ぶべき点があります。

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 川崎重工業が披露した四脚モビリティ「コルレオ」や「アリスシステム」は、移動を本能として捉え直す興味深い提案でした。多様な技術を統合しながら、「人間の幸せとは何か?」という根源的な問いに向き合う姿勢は、学校教育で目指す学びの本質そのものです。企業博物館への展示移設が決まり、実現に向けた議論も始まっているとのことで、技術とビジョンが地域に還元されていく過程が見えるのも意義深いことです。

 パソナグループが示した医療・社会の未来像、ケンミン食品のグルテンフリー・ラーメン、TOAが提供したエリア単位の音環境づくり。いずれも万博で得た気づきを、次の事業やサービスへとつなげようとする実践の連鎖がありました。約66000杯を売り上げたグルテンフリー・ラーメンに象徴されるように、来場者の反応を直接受け止める姿勢は、学校現場での学びの可視化にも通じます。

 さらに神戸では、アシックスの世界最軽量級ランニングシューズや、UCCによる世界初の水素焙煎量産など、世界水準の技術が次々と生まれています。これらの挑戦が地域の未来を形づくると同時に、子どもたちに"本物″に触れる学びを提供する絶好の素材になることを改めて感じます。

 ポートアイランドでは、神戸大学がバイオものづくり研究棟を開設し、産官学の連携が一段と加速しています。藤澤正人学長の「大学は成果を社会に役立てなければいけない」という言葉は、教育者として心に響くものであり、学校と地域の協働をどうデザインしていくかという課題にも重なります。

 万博のテーマは「いのち輝く未来社会」。そこで示された技術やビジョンは、単なる展示物ではなく、地域の企業・大学・行政が未来をともに創り出すためのレガシーです。教育もまた、この大きな流れの一部でなくてはなりません。神戸が育てつつある実装力と挑戦する文化。これを学校現場につなぎ、子どもたちの学びと未来に還元していくことが、教育に携わる者の使命だと強く感じています。