校長ブログ
六甲登山
2026.03.02
学校生活
3月2日
2月28日、本校の恒例行事である六甲登山を実施しました。冬の澄んだ空気の中、朝早くから準備を進め、校舎を出発する生徒たちの表情には、少しの緊張と、それ以上の期待が入り混じっていました。
この行事の最大の特長は、運営の中心を生徒が担っている点。ルートの確認、時間配分、安全面への配慮、声かけの仕方に至るまで、生徒自身が考え、判断し、行動します。教員は必要な場面で支援を行いますが、あくまで主役は生徒です。自分たちで創り上げる行事だからこそ、そこには「やらされている」雰囲気はなく、自然と責任感と連帯感が育まれていきます。
六甲登山の目的は、「寒い時期に心身を鍛え、健康に学校生活を送れるよう心がける」ことです。しかし、それだけにとどまりません。仲間を気遣う姿、遅れている友人に合わせてペースを調整する判断、想定外の出来事に対して落ち着いて対応しようとする姿勢など、教室では見えにくい成長の姿が随所に表れていました。こうした経験は、知識として教えることが難しい「生きる力」そのものだと感じます。
コースは、本校から宝塚駅、王子公園、新神戸駅へ向かう複数のルートを用意し、生徒が自分の体力や挑戦意欲に応じて選択できるようにしています。中学生は本校から新神戸駅までのコースです。選択肢があるからこそ、自分自身と向き合い、「どこまでなら挑戦できるか」を考える機会になります。これは、学びにおける選択と自己決定にも通じる大切なプロセスです。
下山後、生徒たちからは「きつかったけれど楽しかった」「仲間の大切さを実感した」という声が多く聞かれました。有意義な時間を過ごしてくれたことを、何より嬉しく思います。学校行事は、単なるイベントではなく、教育課程の一部です。これからも、生徒の主体性を軸に据えた学びの場を大切にしながら、一つひとつの経験を次の成長へとつなげていきたいと思います。

