校長ブログ
英語教育を考える68:大学入試を見据えた英語指導
2026.07.20
英語教育
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7月20日
![]() 校長:最近の大学入試を見ていると、英語教育は完全に転換期に入っていると思うんだ。以前からそういうところはあったけど、それ以上に、知識を大量に覚えて解法パターンを反復するだけでは、難易度が高い大学ほど対応できなくなってきているからね。
教員:確かに共通テストも長文化していますし、私立大学も思考力を見る問題が増えています。
校長:そうだね。しかも、単に読めるかどうかではなく、"何を読み取り、どう判断したか"が問われている。つまり英語力そのものが、学習指導要領でいう思考力や判断力と結びついているんだよ。
教員:授業の中でも、単なる問題演習だけでは足りないということでしょうか?
校長:その通りだね。もちろん演習は必要だ。でも、生徒が"なぜ読むのか""何のために書くのか"を感じられる授業にしないと、本当の意味での実力にはつながらないね。
教員:具体例には、どのような授業でしょうか?
校長:例えば環境問題やAI、国際社会の課題など、実際に大学入試で扱われそうなテーマを授業に入れていくんだね。そして英文を読ませるだけではなく、"自分はどう考えるか"を必ず問うんだよ。
教員:内容理解と自己表現をつなげるわけですね?
校長:そう。今の大学入試では、情報を読み取って終わりではなく、自分の意見を書く力が求められているからね。だから授業でも、インプットだけで終わらせてはいけないんだよ。
教員:英作文指導の重要性も高まっていますね。
校長:非常に重要だね。ただし、"型だけ覚える英作文"には限界がある。もちろん基本構文は必要なんだ。でも、それだけでは深い内容は書けない。生徒自身に考えさせることが必要なんだよ。
教員:そのためには授業内での対話も必要になりますね。
校長:そうだね。英語の授業こそ、対話的であるべきだと思っているんだ。ペアワークでもいいし、小グループでもよい。自分の考えを英語で伝える経験を積ませることが大切なんだよ。
教員:ただ、発話活動を増やすと、受験対策との両立を心配する声もあります。
校長:そこは誤解されやすいところだね。でも実際には、発話活動を通して語彙や構文の定着は深まるんだよ。英語は"見るだけ"より、"使う"ことで身につく言語だからね。
教員:確かに、話せる表現は書けるようにもなります。
校長:そうなんだ。そして難関大学ほど、背景知識も重要になっている。だから英語科だけで閉じない指導が必要だと思うんだよ。
教員:教科横断的な学びでしょうか?
校長:そう。例えば探究活動で扱ったテーマを英語で読ませたり、発表させたりする。そうすると、生徒の思考が深まるだけでなく、大学入試の記述問題にも強くなるんだよ。
教員:大学入試改革と探究学習はつながっているわけですね。
校長:大きくつながっていると思うよ。これからの大学入試は、"知識を持っている生徒"より、"知識を使える生徒"を評価する方向へ進んでいくからね。
教員:すると、授業そのものを変えなければいけませんね。
校長:そうだね。教師が一方的に説明するだけでは、生徒は伸びにくい時代なんだよ。もちろん講義が必要な場面はある。でも、それだけでは足りない。生徒自身が考え、表現し、修正していくプロセスが必要なんだね。
教員:大学合格だけをゴールにしないということですね。
校長:大学入試は通過点なんだ。大学に入ってからも、自分の考えを英語で読み、書き、議論できる力が求められる。その土台を高校で育てることが、本当の意味での進学校の英語教育だと思うんだよ。
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