校長ブログ

英語教育を考える73-グッドリスナーになるには?

2026.08.24 英語教育

この記事は音声でも、お聴きいただけます。

824日 

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校長:今日は、英語のグッドリスナーになるにはどうしたらよいかについて考えてみようか?

1生:お願いします。英語を話せるようになりたいとは思うんですが、聞くことはあまり意識していませんでした。

校長:実はそこが大切なんだよ。言語習得研究では、まず質の高いインプットを受けることが重要だとされているんだ。アメリカのスティーブン・クラッシェンという学者は、理解できるインプットが外国語習得を促進すると説明しているね。

1生:つまり、たくさん英語を聞けばいいんですか?

校長:量も大切だけれど、それだけでは十分ではないんだよ。グッドリスナーとは、相手の言葉をただ聞く人ではなく、意味を予測しながら能動的に聞く人なんだ。

1生:予測しながら聞くんですか?

校長:そうだね。例えば相手が "Yesterday I went to..." と言ったら、その後に場所が来そうだと予測する。脳科学では、このような予測処理が理解を助けることが分かっているんだ。

1生:確かに予測すると聞き取りやすそうです。

校長:さらに、グッドリスナーは相手に関心を示すんだよ。"Really?" "I see.""That sounds interesting." などの相づちを適切に使う。コミュニケーションは一方通行ではなく共同作業だからね。

1生:英語が上手な人は話すのが得意な人だと思っていました。

校長:もちろん話す力も大切だけれど、優れたコミュニケーターほど聞く力が高いんだよ。教育学でもアクティブ・リスニングという考え方が重視されている。相手の話を理解し、共感し、確認しながら聞く姿勢だね。

1生:学校の授業でも役立ちそうですね。

校長:その通りだよ。英語の授業でペア活動をするときも、自分が話すことばかり考えるのではなく、相手の言葉に耳を傾けることが大切なんだ。

1生:具体的にはどんな練習をしたらよいですか?

校長:まずは毎日5分でも英語を聞く習慣をつくることだね。そして聞きながら、「次は何が来るだろう」と考える。さらに、相手の話を自分の言葉で言い換えて確認する練習も効果的だよ。

1生:"So you mean..." のような表現ですね。

校長:その通りだね。実はそうした確認の言葉こそ、国際社会で信頼されるコミュニケーターの特徴なんだ。

1生:英語力というより、人としてのコミュニケーション力ですね。

校長:まさにそこなんだよ。英語学習の目的は単にテストの点数を上げることではない。異なる文化や価値観をもつ人と協働することなんだ。その第一歩は、相手の声に真摯に耳を傾けるグッドリスナーになることだね。

1生:今日から話す練習だけでなく、聞く練習も意識してみます。

校長:それが大切だね。グッドスピーカーへの最短距離は、実はグッドリスナーになることなんだよ。