校長ブログ
「つながり」が育てる学校教育
2026.08.31
カリキュラム・マネジメント
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8月31日
国際教育学会『第20回年次大会・公開シンポジウム』に参加しました。今年も研究発表とパネルディスカッションの両方に登壇する機会をいただきました。今年の大会テーマは「これからの教育とアタッチメント」。教育の本質を改めて問い直す、示唆に富んだ大会となりました。


私自身、同学会での研究発表は9回目となります。今回は『DX時代におけるティーチングコミュニティ型カリキュラム・マネジメントの構築―国際協働学習を例にして―』というテーマで発表しました。
DXが急速に進展する現在、ICTを導入すること自体が目的ではありません。重要なのは、デジタル技術を活用しながら、生徒同士、教師同士、さらには世界中の学習者との「学びの共同体」をどのように形成していくかという視点です。国際協働学習は、ラーニング・コミュニティ(校長ブログ2026.1.21)を通じて、異なる文化や価値観を尊重する姿勢を育み、生徒一人ひとりの主体性や探究心を育成するだけでなく、教師自身の授業改善や学校全体のカリキュラム・マネジメントにも大きな可能性をもたらしています。
また、パネルディスカッションでは『これからの教育とアタッチメント』をテーマに議論を行いました。アタッチメントという言葉は、幼少期の親子関係だけを意味するものではありません。学校においても、生徒が「安心して挑戦できる居場所」を感じられること、教師同士が互いを信頼し支え合えること、そして学校と地域、学校と世界がつながること、そのすべてが教育の質を支える重要な基盤であると改めて感じました。
学校現場で実践を続ける一方で、大学で教職課程を担当し、科学研究費による共同研究に参画している理由もここにあります。大学の先生方から最新の研究成果や理論的知見を学び、それを学校現場で実践し、その成果や課題を再び研究へと還元する。この往還こそが、より質の高い教育を生み出す原動力になると考えています。
学校現場だけでは見えない視点が大学にはあります。一方で、研究だけでは見えない教育のリアリティが学校にはあります。両者が対話を重ね、互いに学び合うことで、教育はさらに豊かになっていくのではないでしょうか?
教育改革は、一人の優れた教師によって実現するものではありません。多様な専門性を持つ人々がつながり、学び合い、挑戦し続ける「ティーチングコミュニティ」があってこそ、新しい時代の教育は創られていきます。今回も得られた多くの学びと出会いを、これからの学校づくり、そして子どもたちの未来につながる教育実践へと着実に生かしていきたいと思います。研究と実践を往還しながら、「世界とつながる学び」と「人と人とのつながりを大切にする学校」をこれからも追求していきたいと考えています。