校長ブログ

英語教育を考える76ー英語ディベートが伸びる生徒

2026.09.17 英語教育

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917日

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校長:今日は、英語ディベートが上達するコツについて考えてみようか。英語が苦手だからディベートは無理と言う生徒は多いけど、私は少し違うと思っているんだ。ディベートが伸びる生徒は、最初から英語が得意だったわけじゃない。考え方を鍛える練習を続けている生徒なんだよ。

2生:でも、単語や表現を知らないと話せませんよね。

校長:もちろん語彙は必要だね。でも話すときには、英語を組み立てることと何を言うか考えることを同時にやるから、ワーキングメモリに大きな負荷がかかると言われているんだ。だから論理の型が身についていないと、英語以前に何を話せばよいか分からなくなるんだよ。

2生:じゃあ、まず考え方を鍛えることが大事なんですね。

校長:その通りだね。例えば、「主張」「理由」「根拠」「結論」という流れを日本語で整理できる生徒は、英語になっても話がぶれにくいんだ。最近のディベート教育やライティング研究でも、論証の型を意識した指導は効果が高いことが分かっているよ。

2生:英語だけを練習するより効率がよさそうですね。

校長:まず日本語で勝てる議論を作ろうと助言しているよ。土台ができれば、英語への置き換えはずっと楽になるからね。

2生:反論はどう練習すればよいですか?

校長:反論という言葉を聞くと、相手を否定することだと思う生徒が多いね。でも優れたディベーターは違うんだ。相手はどんな前提で話しているのかなと考えるんだよ。例えば、制服は必要だという意見なら、なぜ必要なんだろう?その根拠は十分かな?他の方法では解決できないかな?と前提を一つずつ検討していく。これは相手を否定することではなく、論理を分析することなんだ。

2生:なるほど。人ではなく、論理を見るんですね。

校長:そうだね。この姿勢は総合型選抜や探究学習でも役立つよ。最近よく言われるクリティカル・シンキングというのは、根拠を丁寧に吟味する力なんだ。

2生:英語表現はどうやって増やせばよいですか?

校長:単語帳を何度も眺めるだけでは、なかなか使える英語にはならないよ。認知科学では、「思い出す」という行為そのものが記憶を強化することが分かっているんだ。だから覚えた表現は、短いスピーチやディベートでどんどん使ってみることが大切なんだよ。

2生:間違えても話した方がいいんですね。

校長:その通りだね。そして試合や練習が終わったら、勝ったか負けたかより、今日は新しい表現を一つ使えたかな、昨日より良い反論ができたかなと振り返ることが大切なんだ。その積み重ねが、半年後、一年後には大きな差になるよ。

2生:一番伝えたいことは何ですか?

校長:英語ディベートは、英語力だけを競うものじゃないんだ。考え、根拠を示し、相手を理解しながら伝える力を育てる学びなんだよ。だから英語に自信がなくても、挑戦する価値は十分ある。毎日の小さな対話を積み重ねることで、思考力も表現力も確実に育っていく。私はそれを、これまでたくさんの生徒たちから教えてもらってきたよ。