校長ブログ
本を起点に世界へつながる学びへ― Global Reading Nexus Project
2026.09.05
カリキュラム・マネジメント
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9月5日
このたび、文科省より『令和8年度読書活動推進事業』に採択されました。本校の掲げたテーマは「Global Reading Nexus Project Global Reading Nexus Project― AI・多言語・国際協働による次世代読書活動モデルの構築 ―」です。

この"Global Reading Nexus"という言葉には、明確な意味があります。Globalは世界、Readingは読書、Nexusは「つながり・結節点」、Projectは取り組みです。つまり、本事業は、「世界の読書をつなぐ結節点となるプロジェクト」であり、より本校の文脈では読書を起点に、世界・人・文化・学びをつなぐ教育プロジェクトと位置付けられます。
本校が目指すのは、単なる読書活動の充実ではありません。AI・多言語・国際交流・地域を"つなぐ中心"として読書を再定義し、DX時代にふさわしい新たな学びのモデルを構築することです。そのため本事業では、高校生の不読率低減を重要課題としつつ、読書を「読む」行為にとどめず、「読む → 対話する → 探究する → 発信する」という学習サイクルへと転換し、読書を主体的・協働的な学びの核として再構築していきます。
具体的には、次の5つの柱で展開します。
第一にAI活用読書です。新聞記事や電子書籍を活用し、『サマライズタイム』を継続します。生徒の要約や感想に対し生成AIが助言を行い、AIとの対話を通して文章を改善する力を育成します。AIは答えを与える存在ではなく、思考を深める伴走者として位置付けます。
第二に多言語読書です。日本語・英語による朝読や読書LCを通じて読書習慣を形成します。日本人生徒と外国ルーツ生徒が本を媒介に交流し、読み聞かせや朗読会、図書館見学等を通して多文化理解を深めます。
第三に国際オンライン読書交流です。海外協力校とBook Discussion等を実施し、同一作品に対する多様な解釈を共有します。文化や経験の違いを対話によって理解し、異文化理解とコミュニケーション能力を育成します。
第四に探究型読書です。SDGs、多文化共生、AIと社会、地域創生等をテーマにビブリオバトルを実施します。国語科に限らず、英語科・社会科・数学科・情報科等と連携し、読書を教科横断的な探究へと発展させます。
第五に地域連携型読書(シェア図書館)です。地域住民、児童生徒、保護者が本を介して学び合い、日本文化や世界の文化を共有します。違いや共通点を対話することで、多文化共生への理解を深めます。
読書は一人で完結する活動ではありません。本を起点に人とつながり、問いを生み、探究し、社会へ発信する営みです。「本を開けば世界が広がる。本を語れば人とつながる。」という発想です。本校がこれまで培ってきた国際教育、多文化共生教育、探究学習、DX教育を読書活動によって統合し、生徒主体による持続可能な「次世代読書活動モデル」を構築してまいります。