校長ブログ
宇宙開発に学ぶ
2026.09.11
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9月11日
九州大学発の宇宙スタートアップであるQPS研究所の創業者・八坂哲雄氏のインタビューを読み、示唆に富む内容だと感じました。人工衛星の開発という最先端の分野の話でありながら、そこには教育にも通じる多くの示唆が含まれているからです。

印象に残ったのは、八坂氏が会社の成功要因として「信頼関係のあるチームづくり」を挙げていたこと。優れた技術だけでは事業は成り立ちません。技術を持つ人、資金を集める人、ビジョンを描く人、それぞれが役割を果たしながら一つの目標に向かって進んでいく。その姿は、まさに組織運営そのものだと感じました。
学校教育においても、一人の教師だけで子供たちを成長させることはできません。教職員、保護者、地域の方々、そして生徒自身が互いを信頼し、それぞれの強みを生かしながら協働することで、学校はより良い学びの場になります。カリキュラム・マネジメントが重視されるのも、まさにこうした組織的な力を高めるためです。
また、八坂氏は「お金がなくてもまず始めてみる」という姿勢を大切にしてきたと語っておられます。教育改革や新しい挑戦においても、完璧な条件が整うのを待っていては前に進めません。まず一歩を踏み出し、実践しながら改善していくことが大切です。
本校でも、生徒たちには失敗を恐れず挑戦する姿勢を身につけてほしいと考えています。探究活動や国際交流、ICTを活用した学びなど、新しい取り組みの中で多くの経験を積み、自ら課題を見つけ、仲間と協働しながら解決していく力を育んでほしいと思います。
さらに印象的だったのは、宇宙開発の目的を戦争のためではなく、人類の未来や人々の暮らしを豊かにするためと語っておられたこと。技術は手段であり、その先にある社会的価値こそが重要です。教育も同じです。知識や技能の習得だけでなく、それらを活用して社会に貢献する人材を育てることが私たちのミッションです。
宇宙開発も教育も、未来への投資です。そして、その未来を切り拓くのは技術や制度だけではありません。最後に大切になるのは、人と人との信頼関係であり、ともに挑戦する仲間の存在なのだと改めて感じました。