校長ブログ
図書館は成長する有機体
2026.10.02
学校生活
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10月2日
図書館学の権威であるS.R.ランガナタンが残した有名な言葉に「図書館は成長する有機体である」があります。図書館は、本を貸し出すだけの場所ではなく、時代や社会の変化に合わせて、人と人をつなぎ、新たな学びを生み出す場へと成長し続ける存在であるという考え方です。

本校の生徒たちは、毎年、「図書館ツアー」と銘打ち、関西国際大学の図書館を訪問、大学図書館の役割や学びの環境について学びます。また、大阪市立中央図書館が提供するデジタル書籍サービスも活用し、時間や場所を問わず読書を楽しめる環境に触れています。本との出会いは、紙だけではなくデジタルにも広がり、子どもたちの学びの可能性はますます大きくなっています。
本校では、「読むこと」を単なる学習活動ではなく、自分自身と世界をつなぐ営みとして大切にしています。その一つが「朝読」です。静かに本を開く時間は、一日の始まりに心を整え、新しい考えや価値観に出会う貴重なひとときとなっています。
「校内ビブリオバトル」では、自分が心を動かされた一冊を友人に紹介し合います。本を読むだけで終わるのではなく、なぜ面白いと思ったのか、相手にどう伝えるかなどを考えることで、読書は対話へと発展します。一冊の本が、人と人をつなぐきっかけになるのです。
AIを活用した「サマライズタイム」にも取り組んでいます。読んだ内容をAIの力も借りながら要約し、自分の理解と照らし合わせることで、情報を整理し、本質を捉える力を育てています。AIが答えを与える時代だからこそ、何を読み、どのように考え、自分の言葉で表現するかが、これまで以上に重要になります。
本との出会いには、偶然があります。目的の本を探していたはずが、隣の棚で人生を変える一冊に出会うこともあります。学校生活も同じです。友人との会話、先生からの一言、図書館での発見や地域との交流など、予想していなかった出会いが、生徒一人ひとりの未来を大きく広げていきます。
だからこそ、学校は授業だけを行う場所ではなく、多様な学びや出会いが自然に生まれる環境でありたいと考えています。朝読、ビブリオバトル、サマライズタイム、大学図書館での学び、デジタル図書館の活用。その一つひとつが、生徒たちの知的好奇心を育て、未来への扉を開く教育活動です。
図書館が時代とともに成長するように、本校もまた、学び続ける学校でありたいと思います。本を読み、人と語り、新しい価値を創造する。その積み重ねが、グローバル社会で活躍する人材を育てる原動力になると確信しています。