校長ブログ

PISA2025が問いかけるもの

2026.11.02 カリキュラム・マネジメント

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11月2日

 OECD(経済協力開発機構)から、15歳を対象とした国際学力調査「PISA2025」の結果が公表されました。

PISA 2025を解説する教師と教育インフォグラフィック.png

 日本は、科学的応用力が全参加国・地域中5位、数学的応用力が5位、読解力が4位と、いずれも国際的に高い水準を維持しています。特に科学と数学はOECD加盟国の中で1位となりました。

 こうした結果は、日本の教育が積み重ねてきた成果の一つと言えるでしょう。観察や実験を重視する授業、ICTを活用した学習環境、そして教員による丁寧な指導。現場の努力が数字にも表れています。

 一方で、私たちが大切にしたいのは、順位だけではありません。科学について「興味がある」と答えた生徒は55%、「科学の問題を解いている時は楽しい」は49%で、いずれも前回より改善したものの、OECD平均には届きませんでした。また、数学・読解ともに低得点層が増加しています。

 これは見過ごしてはならないポイントです。「できる生徒をさらに伸ばす」ことと同時に、「分からない」をそのままにしない仕組みをつくる。さらに、知識を身につけるだけでなく、現実社会の課題を題材に、問いを立て、考え、試行錯誤する経験を増やすことが重要です。

 特に読解力は、すべての学びの土台です。文章を正確に読み、情報を比較し、自分の考えを形成する力は、科学や数学はもちろん、これからの社会を生きる上でも欠かせません。

 PISAの結果は、単なる「順位表」ではありません。一人ひとりの生徒が、何を学び、何に興味を持ち、どこでつまずいているのか。その実態を丁寧に見つめ直し、「学ぶことは面白い」と感じられる授業を創っていく。そのことこそ、私たち学校現場に求められていることだと考えています。