校長ブログ

変わる!山手⑧-定期考査分析会

2022.06.07 カリキュラム・マネジメント
6月7日

6日、定期考査分析会が行われました。

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 2020年度から5教科の定期考査については、A問題、B問題、C問題と分けて作問しています。A問題は「授業の理解」に重点を置き、配点50点、正解率は80%程度。B問題は「応用力の定着」に重点を置き、配点30点、正解率は50%程度。C問題は「難問への対応力」に重点を置き、配点20点、正解率20%程度という目安です。生徒諸君は、リフレクションアワーで到達度を確認しながら担任面談を経て次回に臨むことになります。

 2022年度から「開かれた学校づくり」の一環として、全教科のシラバスを公開しています。また、新学習指導要領における教科横断的アプローチを見据え、教科会を「人文系教科部門」「理数系教科部門」「芸術・体育系教科部門」に再編しました。校長ブログ2022.4.8同時に、作問の基準も教科の特性を鑑み、各部門で十分に検討していただき、以下のようにしました。(すでに生徒・保護者にお知らせしています)

 英語は、A問題を「知識問題」とし、教科書や副教材などで既習した語彙、語法、テキスト内容、B問題を「思考・判断問題」とし、既習内容よりさらに深い内容に踏み込み、C問題を「表現問題」とし、与えられたテーマに応じた部分英訳や自由英作という構成です。新学習指導要領の「思考ー判断ー表現」に対応させた形です。

 国語は、A問題を漢字、語句、空所補充、指示内容、抜き出し、記号、文学史、基礎知識、常識的な内容を問うものなど、B問題を思考力・判断力を問うものや新傾向のものなど、C問題では表現力を問うものや文章全体の内容を問うものなどをグルーピングし、新学習指導要領に対応させています。

 社会は、A問題を教科書で扱う知識の定着度を測るものとし、解答形式は多肢選択式、語群選択式、適語補充形式。B問題は、基本知識の内容や背景を正確に理解し、判断力(資料に基づく考察力含む)を測るものとし、解答形式は短答記述式。C問題は、課題解決に必要な思考力、表現力を問う問題、複合問題、入試問題のような発展的なものとし、解答形式は短答記述式や論述式としています。社会も新学習指導要領に対応したものにしてくれています。

 数学と理科は、従来のやり方を踏襲し、A問題を授業の理解を問う基礎的なもの、B問題を応用力の定着を問う標準的なもの、C問題を難問への対応力を問う発展的なものとしています。数学はEdTech教材「Qurious」と連動させており、相乗効果が期待されます。

 2021年度から先生方は、毎時間、「学習の目標」を明示するだけでなく、定期考査後には授業録画で振り返りを行い、それぞれの気づき(Awareness)を通じて、授業力向上に向けてのリフレクション・シートと生徒対象のアドバイスシートを作成します。模試分析会では、5教科主任が各教科の全体的な振り返りを行い、さらに職員会議で3分間スピーチ、情報共有した上で、生徒・保護者にアドバイスシートを配信する仕組みを構築しています。2022年度も引き続き「学びの保障」に資する取り組みにして参ります。